記事の概要
本記事では、GCPの認定資格(Associate Cloud Engineer)を受験したときの感触や事前準備として何をやってきたのか書きたいと思います。
Associate Cloud Engineerとは
Google Cloudでは、Google Cloud Certifiedプログラムが用意されており、技術領域によって複数の資格プログラムが用意されています。
その中でも、GCPのコア部分に絞ったアソシエイトレベルとして、「Associate Cloud Engineer」が用意されています。
公式サイトでは、以下のように定義されています。
Associate Cloud Engineer は、アプリケーションのデプロイ、オペレーションのモニタリング、エンタープライズ ソリューションの管理を行います。Google Cloud Console とコマンドライン インターフェースを使用して一般的なプラットフォームベースのタスクを行うスキルを有しており、そのスキルを使って、Google Cloud 上の Google マネージド サービスまたはセルフマネージド サービスを利用するデプロイ済みソリューションを管理する能力があります。
https://cloud.google.com/certification/cloud-engineer?hl=ja
受験要領と事前準備
受験方法
試験は、テストセンターで行われます。そのため受験時期に指定はなく、テストセンターに空きがあればいつでも受験できます。
テストは、ペーパー式の試験ではなくパソコンを使って受験します。(操作はマウスのみです)
試験概要
試験時間:2時間
受験料:$125
※登録はWebassessorから行い、申込時にクレジットカードで決済します。
勉強前のスペック
経歴:インフラエンジニア(約7年)
AWS:ソリューションアーキテクトプロフェッショナル所持、業務経験4~5年
GCP:完全未経験
勉強教材
書籍(Google Cloud Platform エンタープライズ設計ガイド、GCPの教科書)
試験ガイド(https://cloud.google.com/certification/guides/cloud-engineer/?hl=ja)
qwiklabs(https://www.qwiklabs.com/?locale=ja)
Web(GCPコンソール)
模擬試験
勉強期間:3週間
勉強方法と対策
他の方がブログで書いていることと重複しますが、基本をしっかり押さえていれば十分に合格できる試験です。
とはいえ、個人的な感想としては、最初試験問題を見たときかなり焦ってしまうレベルでした。クラウド系の知識でどうにかなったというのが正直な感想で、もっとここも勉強すべきだったなと反省するところが多くありました。
私が行った勉強の中でも特に重要だと思う内容を共有したいと思います。
書籍で用語を覚える
GCPに関する用語がわからない人は、まず用語を覚えるために書籍で学習してみることをお勧めします。
今回2冊の書籍を利用しましたが、用語をつかむことに加え、ある程度理解しているAWSの知識との紐づけができたと思います。
公式ドキュメントは必ず目を通す
AWSよりかなり具体的な試験ガイドが提示されていますので、試験ガイドをはじめ、公式ドキュメントは必ず目を通しておきましょう。特に試験ガイドは、具体的なタスクが記載されているので、その通りのオペレーションを実際の環境で実行してみましょう。その際の手順や画面で確認できる名称、コマンドの形式なども頭に入れておくとより多くの問題に対応できると思います。
手順の実行には、qwiklabsをお勧めします。具体的な手順が紹介されているため、試験ガイドの内容が分からなくてもある程度補完して確認することができます。
コマンドラインの実行は超重要
リソースの操作は、GCPコンソール上の画面から行う以外に、コマンドラインから実行することもできます。GCPはAWSと違い、コンソール上でAPI実行を有効化し、コマンドラインによるリソースの操作が可能です。
実際に勉強していた時の想定より、かなりコマンドラインの内容が問われているように感じたので、公式ドキュメントに記載されているオペレーションは、コマンドでの実行も行っておきましょう。また、リファレンスに目を通しておくこともお勧めします。
模擬試験は複数回受ける
Googleには、無料で受験できる模擬試験があります。理解度の確認と問題の感触を知るために必ず受けましょう。
また、試験は複数回受けることをお勧めします。私は以下のタイミングで2回受験しました。
・全体的に一通り勉強した後
この時の正答率は、大体5割くらいでした(適当に答えた問題もあります汗)
・本試験の前日
少し細かい箇所まで勉強した後の理解度を再度確認しました。
この時の正答率は、大体7割くらいでした。
実際の試験は、これよりも広範囲で問われますので、正答率が高いからといって油断してはいけません。
再度試験ガイドを確認し、模擬試験にない内容も確認しておきましょう。
まとめ
Associate Cloud Engineerは、試験範囲の中でより具体的なオペレーションレベルが問われます。
業務知識がない場合でも、試験ガイドに沿って勉強しておけば解ける問題は多くあります。
逆に業務知識があったとしても、試験範囲を網羅できるだけの知識が問われますので、触ったことのないサービスは一度触っておくことをお勧めします。