AWS認定 ソリューションアーキテクトアソシエイトの攻略法を考えてみる

AWS
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記事の概要

本記事では、AWSの認定資格(Solutions Architect Associate)について考察を行います。
私自身、本資格はずいぶん前に取得しましたが、ここ数年会社でも資格取得を推進したり、会社の同僚や多くの友人から受験したときのフィードバックを受けたりしたので、模擬問題を例に問題を解くコツや対策を紹介します。

本記事は2020年1月時点(SAA-C01)のものです。
前提として、AWSのサービスの名前や概要は理解しているものとしています。
また、記事の内容はあくま主観であり、事実と異なる部分が含まれている場合があります。

2020年7月追記
SAA-C02バージョンの記事を追加しました。

ソリューションアーキテクトプロフェッショナルの記事も書いていますので、アソシエイト以上を目指している方はご参考ください。

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Solutions Architect Associateとは

AWSでは、技術スキルとクラウドの専門知識を評価するための資格制度を設けています。
その中でも、ソリューションアーキテクトアソシエイト(Solutions Architect Associate)は、AWSのベーシックな認定資格として、近年取得したい資格ランキングの上位にも入り、取得者数も増えている人気の資格です。

AWSでは、認定資格に求められる能力を以下のように定義しています。

・AWS のテクノロジーを使用して安全で堅牢なアプリケーションを構築およびデプロイするための知識を効果的に証明すること
・顧客の要件に基づき、アーキテクチャ設計原則に沿ってソリューションを定義できること
・プロジェクトのライフサイクルを通して、ベストプラクティスに基づく実装ガイダンスを組織に提供できること

https://aws.amazon.com/jp/certification/certified-solutions-architect-associate/
2020年3月に新バージョン(SAA-C02)へ移行されました。

受験方法

試験は、テストセンターで行われます。そのため、受験時期に指定はなく、テストセンターに空きがあればいつでも受験できます。
テストは、ペーパー式の試験ではなくパソコンを使って受験します。(操作はマウスのみです)

試験時間:130分
受験料:15000円(申込時にクレジットカードで決済します。)
登録はAWS認定ページから行います。

※模擬問題は、資格の概要ページでダウンロードできます。

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試験対策

ソリューションアーキテクトの試験では、幅広い分野から出題されます。そのため、広い領域でそれなりの知識を持っておく必要があります。当然全てを覚えることは、よほど多用していない限り難しいと思いますので、試験対策のポイントを掻い摘んで紹介します。

問われている内容は何が課題か考える

問題文は長いものから短いものまで様々です。しかし試験ガイドに記載されている通り、出題分野は5つと定義されていますので、必ず問われている観点はいずれかに該当します

問題文が長いと何が問われているか迷うこともありますが、結局何が要件なの?という観点で考えると、選択肢を絞れることがよくあります。

では、模擬問題を例に解説します。

Q3.ある企業において、販売担当者が売上ドキュメントを毎日アップロードしています。ソリューションアーキテクトは、それらのドキュメントを格納するため、重要ドキュメントの誤削除防止機能を備えた高耐久性ストレージソリューションを必要としています。ユーザーによる誤削除を防ぐには、どうすればよいですか。

A.データをEBSボリュームに格納し、週1回スナップショットを作成する。
B.データをAmazon S3バケットに格納し、バージョニングを有効化する。
C.データを別々のAWSリージョンにある2つのAmazon S3バケットに格納する。
D.データをEC2インスタンスストレージに格納する。

この問題の要件は、「高耐久性」「誤削除防止が備わっている」ストレージサービスが何かという点です。

高耐久性という時点で、選択肢Dのインスタンスストレージが誤りであることはすぐにわかると思います。見解は分かれると思いますが、EBSもある程度の耐久性を持っているため、EBSとS3は選択肢として残りますが、2つ目の要件である「誤削除防止」機能を備えているのは、S3であることから選択肢がBとCまで絞ることができます。

あとは、BとCで要件に合わない点を探すだけです。
Bは、バージョニング機能を使っているので、例えドキュメントを削除したとしても前のバージョンから戻せそうと予想できます。
Cは、2つのリージョンでドキュメントを保管するため、片方のリージョンのドキュメントを削除してももう片方で存在することはできますが、削除という操作が出来ていることからで誤削除防止の要件は満たせていません。
よってBが正解であると導くことができます。

EBSには、DeleteOnTerminationという設定ができますが、これはEBSの誤削除を防止する機能ではなく、アタッチされたEC2を削除したときにEBSも一緒に削除するかどうかという設定です。

サービス名だけ問われる問題は必ず得点する

問題の中は、複数の解答の選択肢に同じサービス名があり、どっちか迷う問題があります。しかし、中にはサービス名だけを答える問題も結構あります。
この手の問題は、仕様を覚えているかどうかだけで解ける問題が多いので、必ず得点できるようにしましょう。

ここでも模擬問題を例に解説します。

Q4.あるアプリケーションに対して、初期ストレージ容量が8TBの高可用性リレーショナルデータベースが必要です。データベースのサイズは、毎日8GBずつ増加する見込みです。予想されるトラフィック量に対応するため、読み取り処理用として8個以上のリードレプリカが必要です。これらの要件を満たす手段はどれですか。

A.DynamoDB
B.Amazon S3
C.Amazon Aurora
D.Amazon Redshift

先ほどと同様に要件を確認します。ここでの重要な要件として「高可用性」「リレーショナルデータベース」を考えてみます。

「リレーショナルデータベース」が必要であるということから、AとBは選択肢から外れることがすぐにわかります。

CとDに関しては、「高可用性」というキーワードから正解を導くことができます。
感覚でCと答えることもできますが、RedshiftはマルチAZ配置ができないため、高可用性を要件とする場合は、Cのほうが適切であると考えることができます。

先ほどの問題と違い、サービスの概要がある程度理解出来ていれば解ける問題なので、解答文の違いで迷うことはないと思います。

選択肢にRDSがあった場合は、RDSとAuroraの違いを判断できる要件が記載されていると思いますので、注意して問題文を読んでみましょう。

全サービスを覚える必要はない

AWSのサービスは、とてつもなく多く、全てを覚えることはほぼ不可能でしょう。問題に出てくるサービスは結構多くありますが、頻出するサービスはある程度絞ることができます。
どのサービスが出やすいかは、公式ページや各種書籍の説明の量でおおよそ分かると思います。

正確には分かりませんが、雑に書くと以下の通りです。
コンピューティング:EC2、ECS、Lambda
ネットワーキング:VPC、ELB、CloudFront、Route53、DirectConnect
ストレージ:S3、EBS、インスタンスストア、Storage Gateway
データベース:RDS、Aurora、DynamoDB、Elasticache、Redshift
セキュリティ:IAM、SecurityGroup、ネットワークACL、CloudTrail、KMS
運用:CloudWatch、CloudFormation、Elastic Beanstalk、CodeDeploy

2020年7月追記
SAA-C02バージョンの記事を追加しました。
こちらの記事では、近年出題傾向にあるサービスもまとめています。

2021年7月追記
以下の記事では、より効率的に合格する勉強手法を解説しています。

まとめ

模擬問題を例に問題の解き方のコツを解説しました。実試験では、問題数が多く考えさせられる場面も多いですが、落ち着いて考えれば解ける問題が多数です。
どう勉強すればよいか分からない方は、まずサービスの概要をざっくり理解し、似たようなサービスの違いから理解していくと良いと思います。

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