記事の概要
先日発売したGalaxy S20(ドコモ版)を購入したので、5Gのスピードがどの程度のものか調べた結果をまとめます。
合わせて5Gの測定場所から近くの4Gエリアでどのくらいの速度差が出るのかも確認しました。
また、本編の前に5Gの概要についても軽く触れておきます。
いきなりですが結論を…
今回はいきなり結論から記載します。
まず、現段階では5Gに期待しないほうがいいです。
理由は簡単で、使えるエリアがあまりにも少ないからです。
安定して高速なのは期待できるのですが、まずつながらなければ話になりません。
とりあえず日本でもサービスを開始したものの、今はないものと考えたほうがよさそうです。
5Gを少しずつ実感できるのは、オリンピックが予定されていた夏以降になると考えられます。
(オリンピックが延期となり5Gの普及が遅くなることはないと思いますが…)
5Gとは何か
ここから記事の本題に入っていきますが、まずは5Gについて簡単に説明します。
5Gとは、4Gに続く無線通信のことで、現在主流となっている4G(LTE)よりも大容量、低遅延の通信が可能となります。
現在あまり使われていない高周波数をを利用することで混雑するトラフィックへ対応できるとされています。
高周波数の中でも、4Gに近いSub6と呼ばれる周波数と、ミリ波と呼ばれるもっと高い周波数を利用する方式があります。日本では現在Sub6のみに対応したスマートフォンが多数です。
携帯各社の5Gエリア対応状況
NTTドコモ
ドコモの5Gエリアは、オリンピック会場や主要駅、メジャーな観光施設から開始しています。ぱっと見た感じですが、関東圏より関西圏のほうが使いやすそうな印象です。
また一部のドコモショップでも利用できますが、普段使うことはきっとないでしょう。
https://www.nttdocomo.co.jp/binary/pdf/area/5g/5g_area.pdf
KDDI
KDDIでは、ある場所の一部という表記がされているため、どのあたりが使えるのかは実際に行ってみないとわかりません。
一部という表現にもよりますが、ドコモと違い、特定の地点ではなく主要都市の主要なエリアは対応しているようです。
https://www.au.com/content/dam/au-com/mobile/area/pdf/5g_arealist.pdf
ソフトバンク
ソフトバンクもKDDIと同様に、ある場所の一部という表記がされています。
利用できる都道府県は少ないようですが、そのエリアに入ってしまえばある程度継続して利用できそうな感じがします。
https://cdn.softbank.jp/mobile/set/common/pdf/network/area/map/5g-area.pdf
実際に5Gの速度を測定
ということで、せっかく5Gスマホにしたので、どの程度か速度測定をしてみました。
少し場所を移動して4G(LTE+)の場合の速度と比較してみます。
測定条件
端末:Galaxy S20 (SC-51A)
回線:NTTドコモ
測定:アプリ(RBB SPEED TEST)
ブラウザ(fast.com)
日時:4/2 お昼ごろ
場所:東京都中央区のドコモショップ前(5G)
上記場所から50メートルほど移動したところ(4G)
結果
まず5Gでの測定結果です。
続いて4Gでの測定結果です。
考察
当然ですが、5Gのほうが高速かつ低遅延でした。
特にアップロード速度に関しては、4Gでは実現できないレベルで速い気がします。
もちろん4Gのほうが利用者が多いため混雑しますし、サーバとの接続状況で結果は前後すると思いますが、実質自宅用の光回線並みの速度が出ているので、5Gがデフォルトで使えるようになるとネットの世界がまた少し変わるのではないかと思います。
余談
別日になりますが、都内の別の場所でも計測してみました。
..ほんまか??
ぱっとやってみた結果なので、4Gも速いエリアだったのかもしれないですが、下りはすごい速度が出てました。
その前の測定に比べて上り速度が遅いのはなぜでしょうか…?
まとめ
今回は、5Gの速度を計測し、近隣の4Gと速度を比較してみました。
結果としては5Gの高速性を確認できたのですが、冒頭に述べた通り、使えるエリアがなさ過ぎて、今5Gスマホを持つメリットはほとんどありません。
もう少ししたらiPhoneの情報が出てきそうなことも噂されていますし、そこから本当のエリア戦争がはじまると思います。
今はもうしばらく4Gの通信制限と戦いながら待ちましょう(笑)
また、2020年4月から携帯キャリアのダークホース?楽天モバイルもサービス開始されますので、どの程度の実力か比較してみたいと思います。