記事の概要
先日ドコモ5Gの速度測定を行いましたが、間もなくして楽天モバイルUN-LIMITのサービスが開始されましたので、どの程度の実力か調べてみました。
また、楽天モバイルUN-LIMITの概要についても説明します。
楽天モバイルUN-LIMIT始動
ついに第4の携帯キャリアである楽天モバイルが2020年4月にサービスを開始しました。
NTTドコモ、KDDI、Softbankという巨大企業と勝負するということでサービス開始前から期待が持たれていました。
3キャリアに比べて楽天モバイルは以下の点を強調しています。
データ使い放題
楽天回線のエリア内では、データが使い放題となります。
これまでは通信容量に応じて料金が決まったり既定の通信容量を超過すると通信速度が落ちたりすることが普通でしたが、楽天モバイルでは制限をつけないということです。
ただし、楽天回線エリア外であるパートナー回線エリアでは、通信容量が5GB(※)に制限されており、超過した場合通信速度に制限がかかります。
現状では対応エリアがかなり狭いため、都市圏に住む人しか大きなメリットを享受できませんが、通信制限でも1Mbpsでの通信が可能であるため、従来のMVNOより高品質のサービスが期待できます。
通話し放題
Rakuten Linkというアプリを利用して通話することで、通話料を気にせず無制限に電話することが可能です。
海外でも使える
これは意外なメリットでしたが、海外の一部地域でも利用できるようです。通信容量は2GBまで制限されますが、通常SIMで利用できるメリットは非常に大きいと思います。
利用料が1年間無料
おそらく一番食いつくであろうメリットです。
300万名限定で、1年間プラン利用料が無料になります。
通常は、月額2980円かかりますが、これでも大手3キャリアに比べると非常に安価に利用できます。
1年間無料なら…と、とりあえず契約された方も多いと思います。
また、解約料はかからないとホームページにも記載されていますので、本当にとりあえず契約ができそうですね。
その他
楽天モバイルは、楽天のSPU対象となります。楽天モバイルを契約するだけで、楽天市場で買い物を行うと追加で1倍分のポイントを獲得することができます。
楽天経済圏は以下のページで説明しています。
当然デメリットもある
いいことだらけのように見えますが、まだ始まったばかりのサービスです。
当然デメリットは存在しますので、認識しておく必要があります。
エリアが狭い
以下のサイトにエリア情報が載っていますが、本当に狭い範囲でしかサービスを受けることができません。
楽天回線エリアは本当にごく一部しか利用することができないうえ、山間部や地方ではパートナーエリアにすら入らないため、電波が届きません。
いくら安かろうとも使えなければ意味がありません。対応エリアは必ず確認しましょう。
通話無料はRakuten Linkを利用したときだけ
通話し放題のメリットを受けられるのは、Rakuten Linkというアプリを利用した場合のみです。
記載時点ではまだiOSではアプリが利用できないため、SIMフリー端末を持ち込んで利用する場合には、注意が必要です。
キャリアメールが使えない
これまでキャリアで発行されていたメールアドレスは使えなくなります。
最近はGmailやLINEをメインで利用している人が増えているので大きく気にする必要はないと思いますが、MNPされる方は気を付けておきましょう。
実際に速度を測定
ということで、実際に楽天モバイルでどのくらい速度ができるのか測定してみました。
同じ場所同じ時間にドコモ回線でも測定を行い比較してみます。
測定条件
・楽天モバイル
端末:Galaxy S9 (SC-02K) simフリー化
・NTTドコモ
端末:Galaxy S20 (SC-51A)
測定:アプリ(RBB SPEED TEST)
ブラウザ(fast.com)
日時:4/20 お昼ごろ
場所:東京都23区内
結果
まずは楽天モバイルの測定結果です。
続いてNTTドコモの測定結果です。
考察
どちらも高速で通信できています。最近は外出自粛で街中に出かける人が少ないからでしょうか…
(筆者は買い物ついでに測定しています)
楽天モバイルは想像以上に速い速度で通信できています!
エリアの問題点は残りますが、楽天エリア内での利用であれば優位性は非常に高いと思います。
地下鉄やビル内での検証はできていませんが、後日仕事や用事があるときに測定してみようと思います。
にしてもドコモ回線速すぎない?自宅の光回線より速いよ…
まとめ
今回は、楽天モバイルの速度を計測してみました。さすがに大手キャリアの速度を超えることはできませんでしたが、十分すぎる速度は出ていると思います。
繰り返しになりますが、エリアが狭いためメイン回線としては少し不安な部分はあるものの、サブ回線としては十分使えそうです。