記事の概要
本記事では、先日受験したGoogle Cloud(GCP)の認定資格(Professional Cloud Architect)について、事前準備約10日間で合格まで至った勉強法について解説します。
Google Cloud Professional Cloud Architectとは
Google Cloudでは、Google Cloud Certifiedプログラムが用意されており、技術領域によって複数の資格プログラムが用意されています。
その中でも、クラウドアーキテクチャの専門知識を有したプロフェッショナルとして、「Professional Cloud Architect」が用意されています。
公式サイトでは、以下のように定義されています。
Professional Cloud Architect は、Google Cloud の技術を組織が活用するために必要なクラウド アーキテクチャと Google Cloud Platform に関する専門的な知識を活かして、ビジネス目標を推進するスケーラブルで高可用性を備えた堅牢かつ安全な動的ソリューションを設計、開発、管理するスキルを持ったアーキテクトです。
Google Cloud Certified – Professional Cloud Architect 認定試験では、以下に関する能力が評価されます。
・クラウド ソリューション アーキテクチャの設計と計画
https://cloud.google.com/certification/cloud-architect
・クラウド ソリューション インフラストラクチャの管理とプロビジョニング
・セキュリティとコンプライアンスに対応した設計
・技術プロセスやビジネス プロセスの分析と最適化
・クラウド アーキテクチャの実装の管理
・ソリューションとオペレーションの信頼性の確保
受験要領と事前準備
受験方法
試験は、テストセンターまたはリモート受験を選択でき、ペーパー式の試験ではなくパソコンを使って受験します。
試験概要
試験時間:2時間
受験料:$200
※登録はWebassessorから行い、申込時にクレジットカードで決済します。
受験前のスペック
経歴:インフラエンジニア(約8年)
AWS:ソリューションアーキテクトプロフェッショナル所持、業務経験5年程度
GCP:Associate Cloud Engineer所持、業務経験なし
勉強教材
書籍(Google Cloud Platform エンタープライズ設計ガイド)
模擬試験
Udemyオンライン問題集
勉強期間:10日間
勉強方法
今回は以下の記事で紹介した手法を用いて効率よく勉強し、短期間での合格を達成しました。
プロフェッショナルレベルということで不安に思う方がいるかもしれませんが、最低限の基礎をおさえてポイントをしっかりつかめば短期間の勉強でも合格可能です。
少なくともAWSの試験を受けた方やAWSの試験に慣れている方はより親近感がわくような内容となっているため、Associate Cloud Engineerよりとっかかりやすいと思います。
上記手法をベースに必要なポイントに絞って内容を共有したいと思います。
書籍で用語をざっと覚える
GCPに関する用語がわからない人や忘れてしまった方は、まず用語を覚えるために参考書などで学習してみることをお勧めします。
ここでは、1から10まで細かく読む必要はなく、ざっとこんな感じかくらいの理解で十分です。
今回は以下の書籍を用いて大体1時間ほどでざっと読みました。
模擬問題の解説を見る
本試験には、無料で受験できる模擬試験があります。
模擬試験を受験し、問題と解答の内容を控えてざっと中身を確認します。
この際、わからない単語などは軽くでいいので調べておきましょう。
オンライン問題集の解説を見る
Google Cloudは試験対策の参考書がまだほとんど出ていません。
そのため、Udemyのオンライン問題集を購入し、こちらで問題と解説の内容を確認します。
まずは、解説に書かれているキーワードや考え方をとにかく暗記します。
問題と解答自体を暗記する必要はありませんが、紐づくキーワードのセットなどは覚えるようにしてください。
また、キーワードに関しては意味は必ず調べるようにしてください。
ここはしっかり時間をかけて行います。
2021年11月追記
勉強時に使用していたUdemyの問題集が現在は販売されていませんでした。
ただ、他に模擬問題はあるようなので興味ある方は購入してみてください。
Google Cloud 認定 Professional Cloud Architect 模擬問題集
模擬問題、オンライン問題集を解く
一通り、何となく覚えたところで理解できているかチェックするために模擬問題とオンライン問題集を自力で解いてみます。
もしかすると答えを覚えてしまっているかもしれませんが、気にせず進めてください。
解き終わった後は、何が違っているか必ず見直しを行ってください。
時間がない人は1回通すだけでもいいのですが、可能であれば2回通しておくと単に暗記するだけではなく理解として定着しやすいと思います。
まとめ
Professional Cloud Architectでは、当然複雑に考える問題もありますが、中には簡単と思えるような問題も出題されます。
落としてはいけない問題をしっかりと得点し、考える問題は模擬問題を解きながら考え方を理解していけば解ける問題も多々あります。
難易度としては、AWSのプロフェッショナルレベルよりは易しいと感じると思いますので、短期間で一気に準備して試験に臨む方がよいかと思います。
本記事がみなさまの合格の一助となれば幸いです。