[SAA-C02]AWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイト傾向と対策を考えてみる[2020年7月時点]

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記事の概要

本記事では、2020年7月に完全に移行されたSAA-C02(AWS Solutions Architect Associate)について記載します。

資格の有効期限が近付いていたこともあり、先日SAA-C02の試験を受けてきましたので、受けた感触から勉強のポイントや対策をまとめます。

本記事は2020年7月時点(SAA-C02)のものです。
記事の内容はあくま主観であり、事実と異なる部分が含まれている場合があります。

これまでのソリューションアーキテクトアソシエイト関連の記事は以下の通り。

ソリューションアーキテクトプロフェッショナルの記事も書いていますので、アソシエイト以上を目指している方はご参考ください。

以下の記事では、より効率的に合格する手法を解説しています。

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SAA-C02について

これまでソリューションアーキテクトアソシエイトの試験は、SAA-C01というバージョンでしたが、次期バージョンとしてSAA-C02がリリースされました。

バージョンアップに伴い、試験範囲が変更となっており、これまでWell-Architected-Frameworkの5本の柱で構成されていたドメインから運用の優秀性が範囲外となりました。

そのため、これまでの「信頼性」「パフォーマンス」「セキュリティ」「コスト最適化」の4分野に集約され、配点も見直されています。

試験ガイドは以下のページから参照してください。

AWS 認定ソリューションアーキテクト - アソシエイト認定
「AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト」試験は、ソリューションアーキテクトの方を対象としており、AWS 上でセキュアかつ堅牢なアプリケーションを設計および展開する方法についての理解度を評価するものです。
近年のアソシエイトレベルの認定試験は、ソリューションアーキテクト、SysOps、Developerで出題範囲が明確化されてきているようです。
運用の優秀性はSysOpsに集約していく可能性が高いと思われます。

これまでの試験(SAA-C01)との差について

実際に試験を受けてみて、これまでの試験(SAA-C01)との差分について感覚ではありますが、考察してみます。

難易度は大きく上がっていない

あくまで個人的な意見ですが、試験がバージョンアップしたことで、試験の難易度上がっていることはないと考えます。

公式のサンプル問題を見ていただければわかると思いますが、問われている観点や知識の深さはそれほど変わっていません。

問題文と選択肢を照らし合わせ、明らかに違う選択肢を消去法で解いていけばよいと思います。

サービス名のみ答えるといった単純な選択肢でない場合は、基本消去法で解くことをお勧めします。
AWS 認定ソリューションアーキテクト - アソシエイト認定
「AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト」試験は、ソリューションアーキテクトの方を対象としており、AWS 上でセキュアかつ堅牢なアプリケーションを設計および展開する方法についての理解度を評価するものです。

近年出てきた新しいサービスもキャッチアップする必要がある

難易度は大きく上がっていませんが、近年出てきたAWSのサービスは問われるようになっています。

新しいサービスに関しては、現状参考書に記載されていないものが多いので、どのサービスを絞って勉強するか難しいのですが、ある程度予測を立てることは可能です。

 

ここで、ストレージとデータベースに関する問題を例に挙げます。

これまでのストレージに関する問題の傾向であれば、EBSインスタンスストアが選択肢としてよく出題されている印象でしたが、ここ最近では、StorageGatewayEFS、もっと最近のサービスで言うと、FSxまで網羅していく必要があると考えます。

そのため、これまでのストレージの用途や違いに加え、例えば

「EFSはNFSファイルシステムなのでLinux向け」
「FSxは、for Windowsが用意されているため、Windowsで利用する」
「FSx for Lustreは、HPCなどの大規模処理向け」

みたいな違いまで理解する必要がでてきます。

データベースの問題であれば、RDSやDynamoDBはこれまで通り問われるサービスになりますが、Auroraの問題も多くなっているようです。
また、データベースサービスではありませんが、クエリ実行という観点から、Athenaについても知っておいたほうが良いと思います。

以前まとめた出てくるであろうサービスを雑にまとめましたが、追加するとこんなかんじでしょうか。
(もちろん感覚で書いているので正確ではありません)

コンピューティング:EC2、ECS(EKS)、Lambda(API GW)
ネットワーキング:VPC、ELB、CloudFront、Route53、DirectConnect、VPN、TransitGW
ストレージ:S3、EBS、インスタンスストア、Storage Gateway、EFS、FSx
データベース:RDS、Aurora、DynamoDB、Elasticache、Redshift、(Athena)
セキュリティ:IAM、SecurityGroup、ネットワークACL、CloudTrail、KMS、Organizations、WAF
運用:CloudWatch、CloudFormation、Elastic Beanstalk、CodeDeploy
なんとなくですが、AWSが推したいサービスは問われやすいという気がします。
あくまで気がするだけですが…
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試験対策

では、実際に試験対策としてどうしたらよいかを考えてみます。
基本的な試験での考え方は、以下の記事にまとめています。

以下の記事では、より効率的に合格する手法を解説しています。

AWSの各サービスページやBlack Beltの資料

一番詳細な仕様が載っています。
インターネットの記事を見て勉強することが多いかと思いますが、最終的に詳しい仕様を理解するにはAWSの公式資料を見るのが一番です。

Udemyなどのオンライン教材

有料となってしまう場合が多いですが、オンライン教材であれば公式資料に及ばないものの比較的早く新しい情報は収集できると思います。

以下にお勧めの問題集を掲載しておきます。価格もそれほど高価ではないので一度中身をのぞいてみてもいいでしょう。

【SAA-C02版】AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト模擬試験問題集

参考書

SAA-C02の情報が含まれた書籍はほとんどありませんが、参考書には基本的な知識体系や多くの模擬問題が用意されています。

知識の確認と問題を解く能力を鍛えるという意味で、利用する価値は大いにあると考えます。

少し前の情報になりますが、参考書の考察を以下の記事にまとめています。

2020年11月追記
既存書籍が大幅に改定されています。
購入する場合は、以下の書籍から選ぶようにしましょう。

2021年9月追記
先月、新しい問題集が発売されました。
実践的な問題を解くことで、より理解を深めることができる内容となっています。

実際に環境を触る

模擬問題を見てピンとこない内容やよくわからないところがある場合は、実際にAWSを触ることをお勧めします。

机上の勉強だけだと暗記っぽくなり疲れてしまいますので、学んだ内容と実機を照らし合わせて理解を確認することも重要です。

まとめ

SAA-C02について感じた変更点とその対策について考察してみました。

試験準備としてやることは、これまでと大きく変わらず自分に合ったスタイルで勉強していただければと思います。

また、取得して3年経過する方(更新の方)も増えてくると思いますが、あまり神経質にならず、新しい仕様の確認も含めて幅広く情報をキャッチアップし、得点できる問題をしっかり解いていけば十分合格できると思います。

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